日頃のレク活動で、たくさんあるゲームの中から、3例ほど紹介していきたいと思います。これから、レクを仕切らないといけない方の参考に少しでもなれば、幸いです。
皆さんの職場は、午後のレクの時間帯に割り当てられる職員の数は、何人でしょうか?与えられた時間は何分でしょうか?それによっても何をするかが大きく変わってくると思います。
私の勤務している職場は、1人で30分〜40分与えられています。午後のトイレ誘導や、口腔ケアが早めに落ち着いた場合は、少し早く準備に入らせてもらえます。
魚釣りゲーム
利用者様5〜10人ほどで円になって座ります。1人1つ竿を持ち、2分ほどで、何匹とれるかを競うゲームです。同時に釣った場合は、じゃんけんです。
準備するもの
竿、魚、タイマー
アイテムの作り方
竿・・・毛糸などの紐を固定して、先端に強力な磁石を付けます。
魚・・・リアルな魚の写真を20cm〜40cmの大きさで印刷してラミネートします。魚の裏に、ゼムクリップを3つほど、貼り付けます。50匹ほどいたら足りるかと思います。
魚は地元で取れる馴染みのある魚類や海産物を印刷すると会話も増えて良さそうですね。魚だけでなく野菜があってもいいですね。
ルールのアレンジ
同じ魚釣りでも、何匹かを競うのではなく、点数をふせん紙などで貼り付け、何点かで競う方法もあります。
一緒に計算して、脳トレにもなりそうですね。
2人1組でやる方法もありますが、配席に気をつけなくてはいけないので、現実的に1人でレクを任される場合は、あまりやらない方法です。
片麻痺の方でも、片手で釣って、釣ったものを足で押さえて、磁石から引き離してる利用者様もいるので、誰でも参加しやすいと思います。
輪投げ
1人で5本か10本の輪っかを投げてもらいます。何本入ったか競うゲームです。
狙って距離感をつかもうと集中するので、脳トレにもなるなと、私個人は思っています。参加率も良好です。
1人ずつを呼ぶには、時間が足りないので、台車に輪投げを乗せて利用者様のもとを私がまわって、進めています。
準備するもの
台車 輪投げの板 輪っか
アイテムの作り方
輪投げの板・・・板に塩ビパイプのジョイントがくっつけられてて、棒になる塩ビパイプが取り外しできるようになってます。9本の棒がついてます。
輪っか・・・細いホースを輪っか状にくっつけ、ビニールテープで巻きます。
ルールのアレンジ
輪投げも魚釣りと同様に、点数を場所によってつけると、より高い点数に入れようと、頑張ってくれる方が多いです。
輪っか回しゲーム
利用者様を横1列、もしくは2列で向かい合わせに座ってもらい、輪っかを隣の人へ回すゲームです。回す際、利用者様に棒を持っていただき、棒に輪っかを通して回します。
利用者様同士の協力する姿も見られたり、棒が邪魔で手で回そうとする方がいたり、一緒にやってて楽しいです。
準備するもの
約50cmくらいの棒、輪っか
アイテムの作り方
輪っか・・・上記の輪投げの輪っかと、同じものを利用します。(細いホースを輪っか状にくっつけ、ビニールテープで巻きます。)
棒・・・新聞紙を束で縦長に固く丸めます。(新聞紙の量は1回分の新聞の量が目安です。)ビニールテープで全部巻きます。
ビニールテープは2色くらいで、シマシマにするのが、おすすめです。
ルールの決め方、アレンジ
横1列で並んだ場合は、タイムを測って取り組むと、素早く回そうとメリハリが出ます。
①端の人まで回ってきた輪っかをカゴに入れたらゴール
②往復して戻ってきた輪っかをカゴに入れたらゴール
をそれぞれ2回づつほど、タイムを測って進行します。
横2列で向かい合わせに座ってもらったら、
①端の人まで回ってきた輪っかをカゴに入れたらゴール
②往復して戻ってきた輪っかをカゴに入れたらゴール
という風に競って対戦すると、盛り上がりますが、進まないところは、少し職員でフォローすると良いかと思われます。
※回す輪っかの数を1個だけでなく、3個や5個に増やしても盛り上がります。
集まる人数によって、ルールを決めるといいですね。
まとめ
すでにやったことのあるレクでも、ルールを少しでも変えたら、また違うレクになって新鮮さが出ると思います。レクの物品を手作りする際も、手工芸の一つとして取り組むのも、おすすめです。
今あるもので、どのようにレクにするかも、工夫1つで印象も変わります。
レクという仕事は、企画力が試されていると、私は思います。